7月のwacca里山講座です。
梅雨明けして暑い日が続いていますね。
各地での豪雨災害や東京のヒョウの被害など、温暖化による環境破壊は確実に進んでいます。
池袋waccaのもうひとつのdaidokoroでは、日本の味の原点を再考しようと、長野県佐久市の里山料理の第一人者の北沢正和さんの講座を始めました。
毎月第4木曜日の7時から開講しています。
今回は第7回目。
長野の清流で育った鮎と日本最古の調味料の一つである米酢を使ったお料理を教えて下さいます。
この季節の風物詩とも言える鮎は、見た目を真似した和菓子も有名ですよね。
本日のお献立は
キュウリの原種四種類と鮎の肝味噌
鮎の塩焼き、バジルと米酢のソースで
紫キャベツとズッキーニの鮎の肝と米酢のピクルス
丸茄子の油焼きに鮎うるか味噌
夏野菜と根菜の鮎出汁味噌汁
鮎の肝の苦味リゾット
となっています。
天然の鮎を目当てに本日はいつもより参加者多く、テーブル3つに分かれて始まります。
職人館 館主の北沢正和さんは、キュウリの仕込中です。
オススメの米酢です。
キュウリにつける鮎の肝味噌が用意されてます。
始まる前に北沢さんを交えてパチリ!
7月の会が始まりました。
今年は大雨のせいで、鮎も不作で品薄とのことです。
森林伐採の影響で大雨の被害が鮎にも及んでいるそうです。
キュウリの盛り合わせです。
四川キュウリ、古代キュウリ、八丁キュウリ、普通のキュウリです。
今日はお酒を、飲まずにはいられないですよーとキクチさん。
皆さま、ビール、日本酒など楽しまれています。
天然あゆがお皿に盛られました。
蓼酢の代わりにバジルと米酢のソースでいただきます。
骨まで全部食べられるように仕上げてあります。
囲炉裏の上に干して置いて乾燥させたもので、ハレの日のご馳走になるそうです。
干す時に取り出した内臓と卵を塩辛にしたものが、うるかという酒のアテになります。
保存食は日本古来からの知恵なのです。
うるかという、鮎の塩辛をご存知でしたか?
ホヤの塩辛はバクライと言いますね。
かなり皆様のお酒が進んでいます。
丸茄子を輪切りにして焼きうるか味噌を塗ったシンプルなお料理が出て来ました。
干した鮎と昆布でとったお出汁
夏野菜と根菜の鮎出汁味噌汁を作ってます。
完成が待ち遠しいです。
紫キャベツとズッキーニの鮎の肝を和えたサラダ
紫キャベツが米酢の酸味で鮮やかな色になり見た目にも綺麗なピクルスです。
緑のルバーブがスライスされて生で入ってます。
土鍋で炊いた鮎のリゾットが完成しました。
刻んだピーマンと望月のトマトを添えて!
とても美味しいと皆様絶賛されてます。
シメのお味噌汁が完成しました。
良い香りがします。
白キュウリ、玉ねぎ、人参、じゃがいも、キャベツが入ってます。
一通りの食事を終えて、北沢さんのお話が始まりました。
鮎にもとれる場所により味が違うそうです。
河口近くの鮎は海の魚に近いそうです。
川の上流の鮎はキュウリの味がするそうです。綺麗な川の岩苔を食べてるから天然の鮎は、スイカの香りがして香魚(こうぎょ)と呼ばれるそうです。
普通に出回る鮎は、養殖がほとんどで、脂っこいそうです。
鮎は内臓を食べるものだと北沢さんは言います。
川の上流がきれいでなければならない。
本当にそうだと感じました。
サステイナブル持続可能な未来にむけて、日本の味の原点を再考し、自然のあるがままのものを食べる生活を心がけようと思いました。
来月は、畑の最盛期、豊作ナスと紫蘇を使って、消えゆく日本の味「菜種油」と合わせた日本の味を再考していきます。
8月24日の午後7時からです。
是非一度ご参加ください!